「この街で暮らしたいなあ・・・」って思う街あります?
今まで何度か一人旅もし、松本を田舎に持ち、別府も旦那の田舎として何度も足を運んだ。
両方とも観光地という点では同じ。
でも、今回はじめての感覚でしたね「この街に住めたらなあ」って思えたのは。
北斗星で上野をたったのがもう2〜3ヶ月前の昔のことみたいです。
思い出せない〜〜〜
初めての寝台列車。どこでどう過ごすのかもわからぬ初体験
でも、ゴトンゴトンという連続音が確実に自分を前に進めてくれているような感覚
こうやって目的地に近づいていくという感覚
朝日ののぼる知らない街の風景
一軒一軒の家に住む知らない人たちのことを思ったりして
いい旅でした。
何がいいって、朝6時半には現地につくから丸一日時間があるって事。
ホテルのチェックインの3時までの約9時間は落ち着く場所もないけど笑
まずはちょっと雨ののこる函館駅すぐ脇の朝市へ
たくさんの店が軒を連ね、カニ売ったり、朝食用の海鮮丼を出している
たくさんありすぎてどこがいいのかわからないけど入店
朝からいくらいか丼、ホッケの塩焼き食べた。
いくらやいかがうまいのはもちろんだが、このホッケのうまいこと!
こっちにもたくさん売ってるけど今までうまいと思ったことがない。
なのになんだなんだこのうまさは!!感動。
★今回いらなかったもの
市電とバスの共通パス2日券1700円
函館の繁華街は市電もバスも十分に通っているのですが・・・
歩ける!!
普段から歩くの好きな私としては全然問題ない範囲
ほとんど乗らなかった笑
一日目の行動
朝市→ホテルで荷物を預ける→元町散策→北方民族資料館→街づくりセンターにて芸術祭主催のワークショップ参加(イギリス人アーティストによるフラッグ作り)→昼は有名なラッキーピエロのハンバーガー→外国人墓地まで歩く→芸術祭会場の元町公園視察→ひのき屋の面々と再会!!→チェックイン→13回にある展望露天温泉独り占め→癒しのマッサージ→いざ芸術祭へ
二日目の行動
ポーランドのワークショップへ→我慢できずにサッポロビアホールにて赤レンガビールうま。→函館山→一旦ホテルへ戻って温泉→芸術祭二日目へ
三日目の行動
荷物を送ってチェックアウト→トラピチヌス修道院→五稜郭→朝市で土産買う→最後の元町散策と公園へ→ひのき屋リハみて、みんなと最後の挨拶。また11月横浜で!!→嫌々ながら帰路に着く→びっくりするほど早く東京へ連れ去られる
心に残ったシーン
★函館はなんつっても道が広い!!市電があるし、なんでも昔大火があって、そのために道を広げたとか。
広々としていて本当に気持ちがいい
★外国人墓地は横浜なんぞをイメージしていたのだが、町のはずれのほうに、でっかいでっかい高竜寺というのがあって、道はさんで反対側海の断崖に外国人墓地あり。
中国人の墓地の中華山荘なるものが中国的な壁をめぐらし、でも荒れていて、こわい。
イギリス人用、ロシア人用なんかに別れているがなにやらこわい。
夜は絶対にこれないぞ。しかし高竜寺でかすぎ!なんでも今度お墓のマンションをつくるそうな。
このいろんな文化を受け入れているのが港町らしい
★町中のあっちこっちに「伝統建築物」という看板のついている家がある。見がいのある建物ばかり。
★函館山はぽっこりとあるのだが、バスでくっくっと曲がりながら相当登ったぞと思うと「標高150m」とあり、ちょっと行けばすぐ1000mになる長野とは大違い。だけど絶景!!
★日本人と外国人のご夫婦が多い。いつも子どもたちを抱えているのはパパ。子どもたちに体全体でコミュニケーションをとろうとしている姿。おおらかに受け止めようとするまなざしが本当に感じられる。
若い日本人パパもたくさん観光にきているのだが、なんというか・・・もてあましている感、自己満足感が若干感じ取れる。日本ではママが圧倒的に強い存在だ
★海鳥とカラスはどちらが強いのか??両方良く見かけるが、おおらかでのんびりしているのは海鳥か。
ひのき屋さんに声をかける
みんなびっくり&「本当に来てくれたんですねえ」って
ベースの藤原くんも「FB見てたらどんどんこっちに近づいてきてるからほんとかあって思ってましたよ」って
音響のスタッフさんたちにいたっては全く知らなかったのか
「え〜〜本当に来てくれたんですか?うれしいなあ〜」ってすごく喜んでいただきました。
ご苦労様です。
◎芸術祭のこと
このロケーション!!!
坂の多い町でして、元町公園はその坂の上にある公園
その公園の一番下の方にステージが作られていて
客席は広い石段に座る形で上から見下ろす
するとどうだい。ステージの向こうに空と海が広がるのよ!
すげ〜〜よ。
ソガサンは毎朝ここにきて、どこにステージを置くのがいいのか考えていたそうです。
公園の上には公会堂、手前には旧イギリス領事館、まわりも美しい建物ばかり
公園内も段差があるため空間が広がって見える
会場にはAステージという大きなステージとBステージが少しはなれてある
その合間を縫うようにワールドフードコート
30店舗くらいでしょうか
パエリア、インド料理、ケバブ、タイ料理、ハワイ料理、オーガニック専門店、ドリンク・カクテル専門店、釜焼きピザ、そして若手シェフたちが集まって作ったブースのフランス料理
大体みんな500円くらいで味わえます。
うまいし、楽しい♪
なんとこれだけのお祭りなのに基本フリーライブ
会社帰りのお父さんが家族と待ち合わせてみんなでご飯食べながらライブを楽しむという贅沢さ
じゃあ、誰のお金で成り立っているかといえば
市民スポンサーパス
ただでみれるけど、スポンサーになってねって言うことで2000円出資するわけですよ。
5日間これで楽しめる。
けどただだから買わない人もいる
スポンサーもいたり、市からも補助があるらしいけれど
あれだけのステージを設営したり、音響使ったりは大変。
海外組みはみんな函館までは自腹で来るんですよ!!
滞在中の食事はこちらで準備
なんと今回インドネシアチームが断食の時期にはいっていたり
インドのチームは完全ベジタリアンだったり
体調を気にして日本食を取らないメンバーもいるそうです。大変。
で、演奏後売るCDやグッズの売上金が帰りの旅費になったりするわけです。
日本と違い「バカンス」という制度のある国ではこの時期に世界をツアーして回るというのはよくあるそうで、その中で日本にたちよって参加するそうです。
ただ日本はこの時期は交通費を初めトップシーズン!あまりの高額にキャンセルの国もあるとか。
そして他の国で開催されるこうしたイベントはなんだかんだとどんなに遠くても車で移動が出来ますが
日本は島国。どうしても飛行機になる。その辺もこうした国際芸術祭が各地に広がらない理由でもあるそうです。
だけど
自腹を切っても伝えたい文化があり
どうしても経験したい出会いがある
自分自身の解放でもあるのでしょう
すばらしい
だからここの空気は
たんに風の流れがいいだけじゃなくて
自由なんだなあ
「OPEN JAPAN」
日本を開く
自らを開く
開くということは受け入れることでもある
だからこんなに気持ちがいいのかア
そしてすべての人たちの表現の仕方が違う
比べることなど出来ない
その技術ゆえに感動することはあるけれど
どこがよくてどこがよくないなんてとてもいえない
すごいよ。
オンリーワンの表現だからこそ価値があり
それを伝えるために技術が必要で
そのためにみんなが練習を積み重ね
ここにやってきている
自分の懐をひらいて・・・
DUCがこのステージに立つ姿があまりにも想像できておかしい。
彼らの自由さ、楽しみたいという気持ち、懐をひらいた大きさ、
それはここにあるべきもの。
ひのき屋は事務局でもあるので
出演者の出迎え、そして午前中市内各所で行われる公演やワークショップ(この収益が芸術祭にも入る)
食事、演奏、ゴミ、販売・・・・すべて自分たちが主体に動いている
ようするにひのき屋メンバーはスタッフさん
高校生や大学生のスタッフも多くて頼もしいのだが
なんせ、若者は当てにならないことも多い
行き違いでトラブルも起きるのでその心のケアもしなければならない
こりゃあなかなかたいへんなことです。
学生グループにリーダーが誕生するといいんですけどねえ・
今の時代リーダーが生まれにくいそうです
目立つと攻撃される日本の流れ
だけどリーダーのモチベーションがうまくみんなを一つにできるんだけどねえ
まあ、いろんな物販の話や資金の話もしていたら
雨宮さんが「足立さん、夏だけでもこちらにきてブレインで宣伝と金集めしてくれませんか??」といわれました。みんな忙しすぎて宣伝まで手が回らないとか
確かにあんなに大きくてステキなイベントなのに町にぽすたーがあまりない。
いいなあいいなあ。夏は函館に住みたいな
志木にいて例えば将来田舎に引っ越そうかと考えると
今ある人たちとのつながりをたてるはずがないと断念するのだが
今回は違う
ここに住むことを想像してしまった
みんなと離れてもここはいいなあと思ってしまった
ただ・・・雪の多い時期、あのたくさんの坂道はどうやって登るんでしょうか・・・単純な疑問笑
出演者についてはFBの写真にかきました〜
http://www.facebook.com/home.php#!/media/set/?set=a.307660842664921.63086.100002630245248&type=1
いくつか強烈な印象のものを
★北京ダンスアカデミーの若者達、美しすぎ!!
いわゆる超エリート達だそうです。一人っ子政策の中国では親も子どもにすべてをかけるのでしょう。
面接で親をみて、身体的遺伝を考えて合格が決まるという
衣裳もかねかけてますよ
★シサイ
なんだかもう懐かしい〜〜〜って感じのラテン音楽のバンド
アンデス音楽のケーナとかもはいっているけど、エレキもあり、サックスもあり、もう昔のクラブで演奏されていたそうな音楽。会場もノリノリですが、誰よりノリノリなのは海外勢でして、もう腰をふるわ、くねらせるわの完全ダンスタイム。スペイン男性は勝手に女性の手をとり腰を抱き寄せ耳元でささやいている。
さすがラテン!
★ザハットルテ
テレビに楽曲提供もしているけど、まあ楽しいし、うまいし、満足満足。
アコーディオンは座っていても足踏みすごくてとんでいきそうだし
ギターは黒縁メガネの七三わけで、トークすると昔の声が高い漫才師みたい
チェロの彼もすごい演奏ですよ。チェロはパーカッションか!笑
とにかくおすすめ。
★踊ろうマチルダ
しぶいかすれ声かと思いきや、ぶつけるような激しいかすれ声でした。シャウトに近いかも。
でも、詩がきれいで、情景が思い浮かぶような歌です。すごい勢いあるし、男性ファンが多く、みんなが歓声をあげていました。今度ライブに行きたい。
★えま&慧奏
すごい面子ですね。。二胡をひき、祈りの声のような歌を歌うえまさん。幻想的に舞うえり花さん。そこにすばらしいパーカッションがはいり、自然の中にいる人間の存在を思わせます。すごい。
ひのき屋の盛り上がりは当然
保育園児がちょっかい出しにきた
なんでもソガさんちのお子さんと同じ保育園だとか
いいよね〜そんな感じ。
まあ他にもいろいろあったけどさすがに手が疲れてきた・・・
って、涙ながらに仕方なく帰ってきた夜11時
当然のことながら旅行中一度も連絡してこない息子よ
昨日は休みだったから旦那が「志木までリムジンなら迎えに行かせるよ」とメールくれたのに
本人は「行かなくていいなら行きたくない。っていうかなんで志木なの?柳瀬じゃだめなの?」と来たもんだ!!まじ切れそうになった。
なんだよなんだよ。今まで旅行のときは荷物多いだろうからって送ってやったりしたのに
旦那に言われて仕方なくのメールじゃん
思いやりがないなあ
お母さんなんてどーでもいいんだなあ
自分第一の息子ですからして
でも腹が立てば立つほど
育てたのは私でして
育てたように子は育つですよ。
私のせいだから仕方ないんですよ。
んで帰ってきたら今朝がゴミの日だったのにゴミが捨ててない
ちゃんとでっかくメモ書いておいたのに。
旦那に「どうしてすてなかったの?」ってきいたら
「生ゴミの日ってかいてあるから生ゴミがどこにあるかわからなかった」っていうのよ!!!
このシンクの隅にあって臭いこれは何なのさ!!
ったく。。。。
でもまあ、こんなにステキなたびを許してくれた家族に感謝しよう
最高の時間と贅沢な経験を心からありがとう
田舎の両親含め
家族がみんな元気でいてくれるから行って来れました
ホテルで展望温泉独り占めの瞬間
私は函館の海に叫んでました
「みんなみんなみんな〜〜〜〜あ〜り〜が〜と〜〜〜〜〜」って。
PSしかし、毎日ひのき屋さんとちょっとしゃべるくらい誰とも話さなかったけど、やればできるもんだ!笑